企画展

写真パネル展示 剥製展示 小学生絵画
(左より: 写真パネル展示,剥製展示,小学生絵画)

吾妻の野鳥

  2000.7.15(土)〜9.17(日)

--- 中之条町歴史民俗博物館 ---



ごあいさつ
  館長 居澤 定市
 花鳥風月という言葉があります。人類の歴史の中で,草花と友に鳥は人間生活を豊かにしてきました。今回は,日本野鳥の会吾妻支部の創立36周年にあたり,会をあげて共催というかたちでご協力をいただきました。また,郡内の小中学校・地域の方々をはじめ,ご協力をいただきました皆様に厚く御礼申し上げます。

ごあいさつ
  日本野鳥の会吾妻支部長 都丸 省三
 吾妻支部は現在会員140名程度で全国でもごく小さい支部の一つです。昭和40年に発会,翌41年に本部登録承認されて以来35年を経過しております。これまで2回の野鳥展を開催しておりますが,今回は,吾妻郡内で観測されてたり,関わりのあった野鳥を中心に,剥製標本,写真,観察記録,工作品(バードカービング,焼き絵等),遺跡より発掘された野鳥関係品等,更に管内小学校児童に愛鳥ポスターを書いて出席していただきました。
御来館の皆さんには,これらの展示物をご覧いただき,野鳥に関する知識と理解を深め,野鳥保護や環境保全に対する意識の高揚を図って頂ければ幸いです。


吾妻の野鳥について
現在,日本で確認されている野鳥は550種,そのうち吾妻で確認さえているのは176種程(平成11年12月現在)です。スズメのように一年を通して家の近くで見られる鳥もありますが,翼を持っていることからツバメのように夏に南方から渡ってくる鳥,ツグミのように北方から冬に渡ってくる鳥などがあり,気をつけて観察していると季節や場所によってかなり種類が違うことが分かります。
飛ぶことによって広範囲に移動できる鳥は,繁殖や冬越しなどに適した土地を選んで生活しています。

生活の場によって次のような型に分けています。
○漂鳥: 同じ地方の山から里と狭い範囲を移動する鳥・・・ヒバリ,ウソ,トラツグミ
○夏鳥:夏日本へ来て繁殖し,秋南に帰る鳥・・・・・・・・ツバメ,カッコウ,ヨタカ
○冬鳥:秋日本へ来て越冬し,春北へ帰る鳥・・・・・・・・ツグミ,ジョウビタキ
○旅鳥:渡りの途中一時的に日本に立ち寄る鳥・・・・・・・ヤツガシラ,キアシシギ,タシギ
○迷鳥:渡りの途中や台風等で迷って渡来した鳥・・・・・・ノゴマ,ウミネコ
○留鳥:年間同じ場所に生息している鳥・・・・・・・・・・スズメ,キジ,コサギ

吾妻郡の主な探鳥地
1.北軽井沢照月湖〜熊川周辺
2.奥四万湖(適期・春〜秋)
四万川ダムによりできた湖で標高は750m。森や水辺の鳥を観察することができる。冬期にはカモ類も若干訪れはじめ,新しい探鳥地となっている。
3.高山高原牧場周辺
4.野反湖周辺
5.本白根
6.吾妻川中流域(中之条町伊勢町と対岸の吾妻町岩井上川原〜下川原)(適期・通年)
中之条町側からも吾妻町側からも観察が可能。水辺や草原の鳥が観察でき,春と秋にはノビタキが渡りの途中で羽を休める姿が見られる。
7.山田川ダム(適期・通年)
山田川ダムによってせき止められた川は小さな湖となり,水辺の鳥の憩の地となっている。秋から冬にかけてカモ類が集まり,特にオシドリが多く観察されている。


(注意)中之条に行ってんべえは,個人で運営されています。公的なものではありません。 produced by Kogure Hiroshi



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